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深名線朱鞠内駅

これは名寄から西側に山中に分け入り、函館本線の深川に達していた深名線の主要駅・朱鞠内(しゅまりない)駅の列車交換風景だ。主要駅といっても駅周辺に僅かな人家が固まっているだけの所である。
今でも気象情報などで、冬になると最低気温の記録で時折この地名を聞くことがある。そのたびにこの深名線を思い出す。低温の上に日本海側の山沿いを辿るこの深名線は、わが国で最も過酷な自然条件に置かれていた鉄道と言ってよい。
しかし、沿線の人口は稀薄で、特に名寄寄りは数人の旅行者だけで地元の客はほとんどいなかった。丹念に除雪され雪の壁の中を進む車窓を見て、廃止もやむなきことではないかと思った。
深名線が廃止されたのはそれから数年後のことだった。
【幌加内町 91.02】
深名線朱鞠内駅_f0130879_2025484.jpg

by mago_emon | 2008-09-21 20:02 | 鉄道風景  

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