すわっていいよ
諏訪市上諏訪地区は古くは甲州街道の宿場町として栄えたところで、城下町でもある。
しかし町並にはそれらの面影が淡い代りに、独特の町の風景が展開していた。大正期に大火に見舞われた後、耐火を目的とした造りが採用されたからで、特に商店が多かったこの地区はRC造の胸壁を高く立ち上げた看板建築といわれる建て方が多く採用された。
看板建築の密度の濃い町並は珍しく、ここではそれを意識されているようだ。
「すわっていいよ」との文字が見える。これは諏訪の町の魅力を発信すると同時に、座ってゆっくり諏訪の町を味わってほしいといったことで名付けられたものか。
諏訪湖も近く温泉も豊富な町でもあり、良い独特の雰囲気の町ではある。
【18.09】
by mago_emon | 2019-10-11 23:14 | 近代洋風建築のある風景