及位の駅名由来
簡素な駅舎は味気ないものであったが、掲示されていた駅名の由来を見て謎が解けた。のぞきとは今でも紀伊半島の霊山などで行われる覗き修行(急崖に身を乗り出す修行)のことで、山岳修行の盛んだった昔はこの付近でも霊山があって、ある修行者が覗きの行を完遂して京の都にあがり、高い位を授かったという。
覗き修行により高位に及ぶということで、「及位(のぞき)」というのが地名として息づいたという伝承である。
古代中世からの地名はこじつけのようでこのように滑稽なものもあるが、実に味わいがあるものだ。
【12.08】


by mago_emon | 2012-08-21 22:44 | 鉄道風景